「M」project 寺澤 真奈美です。
 
※ 前回の記事(行ってみた!「下流老人と貧困世代とは」著者:藤田孝典さんの講演会~その1~)の続きです。
 
では、講演会の内容に入ります。

結構長いです。
5分くらいで読むことが出来ます。

「下流老人」とは

生活保護基準相当で暮らす高齢者(65歳以上)およびその恐れのある高齢者と定義されています。
どのような暮らしなのか。
家族や友人がおらず引きこもったままテレビを見て過ごしている、収入が少なくインスタントラーメンや卵かけごはんで飢えをしのぎ、3食まともに取れない状態。
家賃が払えず、漂流生活をしている。病気でも医療費が払えないので自宅療養している、などです。
 

貧困は社会制度が生み出している

ホームレスといわれる人々は、本人の怠惰と思われていましたが、近年の研究で「本人の問題でなく社会のシステムの問題」ということが明らかになりました。
社会政策が遅れているので、必然的に貧困を生む社会になっています。
そもそも日本は他先進国に比べて、「教育費」と「住宅費」が圧倒的に高いのです。
藤田さんが代表を務めているNPOでは年間500件相談を受けていて、その80%が「家がない」「ローンが返せない」「家賃滞納」です。




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「貧困って何?」苦しむ人が理解されない


日本の相対貧困率は16.1%(OECD加盟国6/34番目)と高い数値となっています。さらに高齢者(65歳以上)の貧困率は22.0%とさらに高くなっています。つまり4~5人に1人の割合です。さらに独り暮らしの高齢者の40%以上がこれに該当するそうです。当たり前のものが無い状態、つまり多くの家庭にある「クーラー」が無いと言えばわかりやすいでしょうか。
以前からこの問題が取り上げらていましたが、全く関心がなかったのが現状です。しかしようやく危機感を感じられるようになってきました。
市民全体でどう取り組むかを考えることが非常に重要です。
 

貧困の根本的理由

それは「雇用の問題」です。
「子どもの貧困」は両親の働く場所、雇用形態に大きく左右されます。
そもそも日本の働き方は「忙しくさせられる働き方」です。
すると、仕事以外の学習する時間が無く、人々が集う場所も行けない、よって有益な情報が入らず、情報弱者として不利な立場になってしまうという、負のスパイラルに陥ります。
 

幼少期の段階で格差が出ている


子ども1人あたりにかかる費用は2000~4000万円と言われています。
そして30代前半の30%が非正規雇用です。
「結婚、出産、子育てはぜいたく」との声も。

もっと深刻なのが母子家庭など「ひとり親世帯の子ども」。
相対貧困率はなんと54.6%、2人に1人です。
保育園児を持つある母親が「子どもの大学進学はあきらめている」と言っていたそうです。
将来の可能性が無限にある子どものはずなのに、すでにこの段階で格差が出始めています。
 

世界的に見ても日本経済は衰退している

あらゆる統計の数値にも現れています。個人単位、家族単位のミクロレベルで貧困を防げる時代ではありません。
日本の社会制度自体を変える必要がありますので、様々な人とのつながりやそれに通じた活動が非常に大事になってきます。




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防貧対策~マクロ対策~

日本は「土建国家」とも呼ばれ、主に税金は「生活インフラ」に利用されてきました。
ガス、水道、道路、公共施設など生活インフラが他国に比べても非常に整備されています。
これまでの政治はこれで良かったのですが、これからは現金・現物支給等、人に配賦するやり方に転換する必要があるかも知れません。
通常、他国では所得中間層は下がらないそうですが、今の日本ではどこかの段階で貧困を味わう可能性が高いと言われています
。ミクロレベルでは防ぐことの難しい問題のため、様々なコミュニティ(団体)で声(要望)を上げ、マクロに訴える行動が重要となります。
 

まだまだ根深いジェンダーギャップ

日本では近年「女性の活躍の場」を増やすために様々な政策が打ち出されていますが、まだまだ男女の性差は根深いです。
「シングルマザー」まさにこれです。
貧困の根幹であるとも言われています。
この性差が無くなると貧困が無くなると言われるくらい、大きな問題です。
 

子どもが最優先

子どもの貧困率が16.3%、ひとり親だと54.6%と言われています。
さらに少子化も進んでいます。
子どもが充分な教育が受けられないと納税者にもなれない社会が将来待っています。

ちなみに学力レベルを計る偏差値ですが、これは「勉強する環境があるかないかの違いだけ」と言われています。
(特に日本は暗記勉強なので)
 
「子どもは社会で育てる」という意識を持つことが、日本の将来を大きく変えることになるかもしれません。
 

ソーシャルキャピタルの重要性

ソーシャルキャピタルとは、社会・地域における人々の信頼関係や結びつきを表す概念です。お金に頼らない、横のつながり、人が暮らしやすい仕組みを作ることが、これからの社会の鍵となります。
これが実現された社会では、相互の信頼や協力が得られるため、他人への警戒が少なく、治安・経済・教育・健康・幸福感などに良い影響があり、社会の効率性が高まるとされています。
 

結局のところ「ゆるいつながり」が大事

病気になっても「お金が無い」としたら、あなたはどうしますか?実は、無料低額診療の病院があるのを知っていますか?
子どもを大学にどうしても行かせたいが「お金が無い」としても、旅費だけ用意すれば海外の大学に進学できることを知っていますか?
 
私は知りませんでした。
 
つながりを持つことで、独りでは入らない情報が入る大切さを最近特に痛感しています。
自分自身が現在体感している「ゆるいつながり」によって、様々な情報が入ることはもちろんのこと、自身の成長を感じ、そして他者の成長も自分事のように喜びを強く感じています。
 

 
私が色々な場所に出向いた記録をブログなどで情報発信しているのは、ひとりでも多くの方に情報を届けたいと感じているからです。
 
だからこれからも、みんなに「知って良かった」と思えるような情報を発信し続けます。
 
【参考】
1、「子どもは社会で育てる」を実現している地域があります。
(映画→「みんなの学校」)
2、フランスでは移民や外国人留学生まで含む給付型奨学金制度があります。月額18万円を支給。
 
 
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